【2023年版 総合】富山市 不動産売却相場の動向分析と今後の需要予測

2021年~直近にかけての、富山市における不動産売却相場の動きを振り返りつつ、2024年以降はどこのどのような物件に需要がありそうかの予測もしています。

富山市 一戸建て(築古・中古)売却相場の2021年から現在までの動向分析と2024年以降の需要予測

富山市 中古一戸建ての売却価格推移

【表 2021年~2023年6月までの一戸建ての販売価格推移(単位:万円/月)】

2021年度はこれくらいで売れました

仲介 1,853万円で売れました
買取 1,297万円で売れました

2022年度はこれくらいで売れました

仲介 1,782万円で売れました
買取 1,247万円で売れました

直近はこれくらいで売れています

仲介 1,205万円で売れました
買取 844万円で売れました

参照:国土交通省 不動産情報ライブラリ

富山市で売れた一戸建て(築古・中古)の
特徴を比較

富山市で売れた一戸建て(築古・中古)の特徴を、年次で比較します。
2021年から2022年にかけて平均売却金額は71万円下落し、前年比3.83%減少しました。
売れた物件の中身を見ると「土地面積は広く」なりましたが、「築年数は古く」「建物面積は狭く」なったことが価格に影響しています。

エリアとしては本郷町、呉羽町が両年とも人気です。
変化が見受けられるのは、2021年は富山駅からみて、東側の新庄町で取引が多く行われたのに対して、2022年は富山駅からみて、西側の寺町に人気が集まりました。

【富山市で売れた一戸建て(築古・中古)の特徴 年次推移】

※表は左右にスクロールして確認することができます。

売れた特徴 2022年 2021年
築年数(平均) 25.0年 22.4年
建物面積(平均) 118.29㎡ 120.69㎡
土地面積(平均) 213.27㎡ 201.68㎡
価格(平均) 1,782万円 1,853万円

参照:国土交通省 不動産情報ライブラリ

2024年以降の一戸建て(築古・中古)需要予測

ずばり!
富山市の一戸建て需要は、2024年以降に高くなると判断しています。

富山市において2021年から2022年に中古一戸建ての取引価格は下降傾向にありました。
この動きは2023年の動きとしては落ち着きをみせているものの、核家族化の動きや富山市における戸建て需要の高さ、開発予定などから今後主に都市部で需要が集まる可能性が高いと見込んでいます。

富山市は近年、核家族化の傾向が強く年々世帯数は増加傾向にあります。令和4年度と比較しても1年で1,262世帯増えました。
そんな世帯数の増加がありつつも、令和2年の国勢調査によると富山県における一般世帯の持ち家率は69.7%となっており、平成27年と比較すると1.6%減少しつつも全国平均61.4%を上回っています。
富山県自体も全国で2位を誇る持ち家率であり富山県の中心部である富山市は今後も戸建て需要が集まると期待できます。

具体的なエリアとしては富山駅周辺で、引き続き本郷町や新庄町の人気が続く可能性が高いです。
理由としはJR富山駅周辺の開発計画が進んでおり、「路面電車南北接続事業」が2020年に完成し利便性が増した他、富山県最大の規模となる複合テナントビル「Dタワー富山」が富山駅から約3分の位置に2024年3月に竣工予定です。

このような動きから富山市は2024年度も特に富山駅周辺の中央部で、戸建て需要が集まる傾向が続くと予測しています。

参考:総務省「令和2年国勢調査 人口等基本集計結果 結果の概要」
参考: 大和ハウス工業株式会社「Dタワー富山(仮称)」

富山市 中古マンション売却相場の2021年から現在までの動向分析と2024年以降の需要予測

富山市 中古マンションの売却価格推移

【表 2021年~直近の中古マンションの平均売却価格推移(単位:万円/月)】

2021年はこれくらいで売れました

仲介 1,562万円で売れました
買取 1,093万円で売れました

2022年はこれくらいで売れました

仲介 1,986万円で売れました
買取 1,390万円で売れました

直近はこれくらいで売れています

仲介 1,451万円で売れました
買取 1,016万円で売れました

参照:国土交通省 不動産情報ライブラリ

富山市で売れた中古マンションの特徴を比較

富山市で売れた中古マンションの特徴を、年次で比較します。
2022年までの価格は上昇傾向にあり、424万円(27.1%上昇)しています。
2021年から2022年に取引されたマンションの特徴を比較すると築年数はほぼ横ばいであり、 「専有面積が広く」なりました。

エリアとしては、2021年は富山市の下部と堀川町、中央部の安野屋町で2022年は富山市中央部の窪新町と中央通りで取引が行われました。

【富山市で売れた中古マンションの特徴 年次推移】

※表は左右にスクロールして確認することができます。

売れた特徴 2022年 2021年
築年数(平均) 24.3年 24.0年
専有面積(平均) 70.2㎡ 65.60㎡
価格(平均) 1,986 万円 1,562万円

参照:国土交通省 不動産情報ライブラリ

2024年以降の中古マンション需要予測

ずばり!
富山市の中古マンション需要は、2024年以降に高くなると判断しています。

富山市において2021年から2022年に中古マンションの取引価格は上昇傾向にありました。
2023年の平均売却価格は落ち着いていますが、長期間で進んでいる都市政策によって今後都市部を中心に需要が集まると見込んでいます。

富山市は、2007年から少子高齢化による人口減少の影響を受けて、中心市街地を活性化させて拠点集中型のコンパクトなまちづくりへと移行する「コンパクトシティ構想」を促進しています。
これまでも中心市街地でのアクセス性を向上させるために、市内電車の軌道を延長して環状線を形成したり「富山ライトレール」を開通させたりするなど住みよいまちづくりを実現してきました。

富山市が進める都市計画によって、近年市民は中心部に集まる傾向にあり、「レーベン富山環水公園project」や「レーベン富山神通本町 ONE TOWER」などの新築高層マンションの建設が多数進んでいます。
具体的なエリアとしては、 2023年に引き続き富山市中央部の窪新町と中央通りが注目になるでしょう。特に中央通りでは、商業施設やアイススケート場を含んだ複合施設も計画が進んでいます。

新築マンションの増加に伴って、中古マンションにも注目が集まっている状況で、中でも富山市内の中央部にある中古マンション需要は人気が強い傾向にあると予測しています。

参考:富山市役所企画調整課「コンパクトシティ政策」
参考: Takara Leben「レーベン富山環水公園project」
参考: 日本経済新聞「富山市中心部に再開発ビル、アイススケート場や住宅」

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富山市 土地売却相場の2021年から現在までの動向分析と2024年以降の需要予測

富山市 土地の売却価格推移

【表 2021年~直近の土地の平均売却価格推移(単位:万円/月)】

2021年はこれくらいで売れました

仲介 869万円で売れました
買取 608万円で売れました

2022年はこれくらいで売れました

仲介 863万円で売れました
買取 604万円で売れました

直近はこれくらいで売れています

仲介 747万円で売れました
買取 523万円で売れました

参照:国土交通省 不動産情報ライブラリ

富山市で売れた土地の特徴を比較

富山市で売れた土地の特徴を、年次で比較します。
平均売却金額は6万円減って、前年比-0.6%とほぼ横ばい状態でした。

2021年から2022年に取引された土地の特徴を比較すると「面積がやや狭く」なっており、わずかに前年より売却価格は下回りましたが、ほぼ横ばいです。
エリアとしては、 両年とも呉羽町と新庄町が人気でした。
また2021年は富山市上部の下飯野、富山市中央部の上飯野、山室で取引が行われたのに対して、2022年は富山市中央部の中冨居が人気でした。

【富山市で売れた土地の特徴 年次推移】

※表は左右にスクロールして確認することができます。

売れた特徴 2022年 2021年
面積(平均) 221.01㎡ 227.00㎡
価格(平均) 863万円 869万円

参照:国土交通省 不動産情報ライブラリ

2024年以降の土地需要予測

ずばり!
富山市の土地需要は、2024年以降もあると判断しています。
特にコンパクトシティ構想による再開発が進んでいる富山駅周辺の山室や新庄町は、「Dタワー富山」の建設等の魅力的な施設整備や補助金など様々な施策を打ち出しています。
上記のような開発計画によって、富山駅周辺の中心部には引き続き需要は多くあるでしょう。

また中心部から離れた場所だとしても期待がもてます。
理由としては、例えば水橋東部・中部は老年人気が高いことや、自動車を使う郊外志向の方も一定数いらっしゃいます。
2018年に行われた一般財団法人自動車検査登録情報協会の調べによると、富山県は自家用乗用車の普及率が高く、全国で2位でした。
中心部の開発計画が活発だからといって、全員が中心部に行くとは限りません。
ゆとりのある住生活を求めた郊外志向の方からの需要は今後もあり、結果富山市の市街地エリアは土地需要が保たれると判断しています。

参考:一般財団法人 自動車検査登録情報協会「自家用乗用車の世帯当たり普及台数(都道府県別・ランク順)」

富山市の不動産市況に関連する重要マクロデータの推移 ・人口推移と人口増加率

富山市の不動産市況に関連する重要マクロデータの推移・人口推移と人口増加率

富山市は、令和5年12月時点で406,483人が住んでいます。
令和2年の国勢調査によると、富山市は2010年をピークとして、ゆるやかな人口減少傾向が続いており少子高齢化の影響で今後もその傾向が続くと見込まれています。
一方で市内に在住する外国人は、6,944人で、前回の国勢調査実施年である平成27年と比較して、2,661人(62.1%)増加しています。

年齢構成について

令和5年9月末時の住民基本台帳によると、富山市の年齢構成は以下のようになっています。

0~14歳の年少人口:46,194人(11.3%)
15~64歳の生産年齢人口:238,104人(58.5%)
65歳以上の老年人口:122,760人(30.2%)

富山市も少子高齢化の傾向にあり、0~14歳の年少人口と、15~64歳の生産年齢人口は減少しています。一方で、65歳以上の老年人口は増加傾向です。
地域としては、新保と藤ノ木は年少人口割合が他よりも比較的多く(15.5~16%)、水橋東部・中部は老年人口が比較的多くなっています。(44~44.9%)

世帯数について

世帯数の状況としては令和5年12月時点で、推計185,298世帯です。
令和3年12月時点では推計182,338世帯、令和4年12月時点では推計184,036世帯と年々世帯数が増加しています。核家族や単身世帯が増加しており、1世帯の人数が減っています。

参考:富山市役所企画管理部企画調整課「富山市の人口 (令和5年12月末現在)」
参考: 富山市役所企画管理部企画調整課「富山市の人口 (令和4年12月末現在)」
参考: 富山市役所企画管理部企画調整課「富山市の人口 (令和3年12月末現在)」
参考: 富山市企画管理部企画調整課「富山市将来人口推計報告書(抜粋)」
参考: 総務省「令和2年国勢調査 人口等基本集計」